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  • 弁護士山越悟のつぶやき ~格差・貧困の原因と生存権~ 8(最終回)
  • 投稿日:2018年9月20日

 
・・・前回からのつづきです・・・・

 

 実現への道

 

 急げば良いというものでもない。かえって、組織内の利害対立を強めて組織崩壊になりかねないからです。そこで、巧みに利害を調整しながら、各国の経済システムを共通化して問題点を共通にしつつ、その共同で解決を模索する必要があります。

 

 このような作業は、外圧がある場合には急激に進行するのですが、火星人が侵略してくるわけでもないのでなかなか難しいでしょう。

 

 でも、日本の戦国時代は外圧なくして終わりましたから、外圧がなければ不可能という訳ではありません。しかも、核兵器という内圧は確実にあります。

 

 核時代に生きる人類の目標は、世界平和とその手段としての国際的生存権だと思います。その内実は、くそリアリズム的生存権の保障をまず最低限実現するということですが、実際は大変な作業です。その理由は、人間の利己的本能にあります。

 

 しかし、仮に生存の希望が全くない人々が核兵器を持ったなら、人類を巻き込んだ終末に向かいかねません。そういう人々に核兵器を持たせないようにする必要がありますが、持つ可能性がないとは言えない時代がくるかもしれません。そういう時代では、全人類に生存の希望を持たせる必要があります。つまり、国際的な生存権の保障が人間の利己的本能(生存)に応えるために必要になるのです。

 

 これが、近未来の人類の最大で最低の課題になると思います。

 

 それ以上の生存権の保障は、国際社会では今のところ夢の又夢だと思います。

 

以上

 






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