ずっと考えている問題に、何故格差が生じるかという問題があります。
そして格差にどう対応するかという問題です。
いろんな意見があると思います。
格差の自然的原因
まず、人間には自然的に格差があるから格差は当然であり、やむを得ないという意見があります。
自然的な格差があるのは事実だと思います。これを否定する考え方もありますが、理念的なものだと思います。
しかし、人間に自然的に格差があるとしても、それが社会において有利不利に働くかは、社会のあり方の問題です。
自然的格差が社会的に格差として現れないような社会にすることは不可能ではなく、どのような社会にするのが良いかという社会の選択の問題だと思います。
格差の社会的原因
社会的原因としてあげられるのが、搾取です。搾取によって格差が生じるということです。
搾取の定義は難しいですが、情報量やその他の交渉力の弱さによって分配が不公正にされることを言うとしておきます。
詐欺・強迫・窃盗等他人の財産を無償で奪うのは搾取の最たるもので、これによって格差が生じるのは確かです。
もっとも、詐欺強迫や力関係の強弱が顕著である場合はわかりやすいですが、一般的には分配が不公正かどうかは、分配の基準に係っていると思います。
ですから、搾取問題の出発点は分配の基準ということになります。
・・・次回につづきます。