先月,群馬県水上温泉で開催された日本労働弁護団全国総会に参加してきました。
この総会まで2年間,労働弁護団の幹事長は,同じ埼玉の埼玉総合法律事務所の
高木太郎弁護士が務めてきました(写真は,幹事長として活動報告をする高木弁護士です。)。
さて,この間の,労働問題に関する政治(国会)の動きは,派遣法「改正」や解雇の金銭解決等,働く人の権利利益を尊重しているとは思われない,疑問が多いものばかりでした。総会では,全国の団員から,そのような動きに反対する熱心な取り組みが数多く報告されました。また,野田進九州大学教授による「労働時間の規制とその課題-フランス法の視点から」と題する講演があり,労働時間規制や休暇の意義や問題点等について,フランスの歴史や現状が詳しく紹介されました。あちらには自由,平等,博愛がある(日本にないわけではありませんが)等,彼我を同一視することはできませんが,「働き過ぎ」等日本の働き方の問題を考える上で,非常に参考になるものでした。
懇親会等で,普段会うことのない全国の「労働弁護士」と,語り合い,交流,情報交換できたこともたいへん貴重でした。
来年は福岡開催予定ですが,今後もできるだけ参加していきたいと思います。
弁護士 田中 浩介