・・・前回からのつづきです・・・・
格差対策の必要性
しかし、これを放置するなら豊かさの中で餓死者が必然的に生まれます。
これを放置することはできません。
なぜ放置できないのか。
道義上当然のようにも思えますが、その理由を考える必要があります。
それが、救済の程度を決めるからです。
問題は抑える程度です。
その程度は、抽象的に言えば、生産増大の可能性を低めない範囲ということになると思われます。
なぜなら、生産自体が減ってしまっては元も子もないからです。具体的な基準設定はかなり困難です。
具体的方法としては、例えば、累進課税(富裕税)と生存権による再分配を行うことになります。
累進課税(富裕税)
累進課税は、金が集まるのはしょうがないが、生産を増大させるのに必要な範囲をこえる所得を税金で吸い上げるという制度だと位置づけることになります。
どの程度の累進制がよいかは、労働意欲との関係で決まります。
労働意欲をそぐような累進制は不適当ですが、具体的な案配は難しいところです。
労働意欲との関係は、過去の経験と現在の必要性を基に試行錯誤して決めることになると思われます。
累進率を高めると富裕層が海外に逃避すると言われます。この傾向はあるように思います。
結局は、最後に述べるように、人類は貧富の問題をグローバルに対応すべき時期に来ているのです。
・・・次回につづきます。