恒例の秋の学習会を開催しました。今回は、「アベノミクス第3の矢は働く者たちを刺す STOP!労働法制改悪」と題し、後半では、日本労働弁護団幹事長の高木太郎先生(埼玉総合法律事務所)の講演、後半では、埼玉東部地域の各労働組合の活動状況の報告を行いました。
高木先生の講演のテーマは、「安倍政権の雇用改革は何をねらうのか」。安倍首相は、「世界で一番企業が活動しやすい国を目指す」をして、①派遣期間の制限を事実上撤廃するなどの労働者派遣法の改悪、②ホワイトカラーエグゼンプションと称する一定の条件下では残業代を支払わなくてよいとする制度の導入、③ジョブ型社員と称する解雇の容易な雇用形態の導入、④金銭支払いによって解雇を正当化する制度の導入などの法改正をねらっており、これを阻止しなければ労働者の生活は破壊されてしまうということがわかりやすく説明されました。
後半の報告では、残業代未払い、不当解雇の相談が最も多いが、最近はパワハラ・セクハラの相談が増えているとのことでした。また、いくつかの労使交渉の成果の報告もありました。
状況が厳しいのは事実かもしれませんが、皆で力を合わせてたたかっていくことが大事だと感じました。
弁護士 川﨑慎一