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  • 弁護士にありがちなこと
  • 投稿日:2015年9月3日

 弁護士は、使う言葉を選ぶ仕事です。私は、裁判所に提出する書類を作るときに、内容そのものよりも、法律的な理屈を正確に伝える表現を吟味したり、直接言いにくいことを言い回しを工夫して書いたりすることに、ずいぶん頭を使っているように思います。

 

 こんなことを繰り返していると、普段の会話でも、専門的な表現や、話し言葉ではない表現を使ってしまうことがあるので、そうならないよう、自分なりに気をつけています。

 

 それでも、弁護士には「染みついている言葉」というものがあって、どうしても無意識に出てきてしまう言葉や表現があります。

 

 「兄弟姉妹」を「けいていしまい」と言ってしまう人は、たぶん弁護士です。

 「遺言書」を「いごんしょ」と言ってしまう人は、たぶん弁護士です。

 「境界」を「けいかい」と言ってしまう人は、たぶん弁護士です。

 「被疑者」、「被告人」という言葉を使う人は、たぶん弁護士です。

 予定を聞いて、「その日は差し支える」と答える人は、たぶん弁護士です。

 

 逆に、「異議あり」という言葉を多用する人は、実は専門家ではない可能性が高いです。

 

 ほとんど役に立たない知識ですが、『弁護士あるある』としてお酒の席ででも使ってみてはいかがでしょうか?

 

弁護士 斉藤耕平






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