平成28年1月28日に,埼玉弁護士会主催の憲法と人権を考える市民のつどい「明日の日本を考える 安保法制廃止に向けて」がさいたま市浦和区の市民会館うらわで開かれました。開場前からすでに長蛇の列ができており,あっという間に満席となりました。私は裏方として準備に関わっていたため,会場内に入って講演を聴くことはできませんでしたが,時折,聞こえてくる音声だけでも会場の熱気は伝わってきました。
当日は,同志社大の浜矩子(はまのりこ)教授に,安倍政権で成立した安全保障関連法などについて講演していただきました。「アベノミクスは富国強兵政策である。」と安倍政権を痛烈に批判していたことが印象的でした。
浜教授の講演の後におこなわれたパネルディスカッションでは,浜教授,学生らでつくる「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」メンバーの本間信和さん,「安保関連法に反対するママの会@埼玉」メンバーの辻仁美さん,埼玉弁護士会の北澤貞男弁護士の4名によって安保法制についての議論がなされました。市民の皆さん一人一人が真剣に安保法制について考え,廃止に向けた行動をしているのだなということが強く伝わってくる内容でした。
弁護士 富田 亮